●演目の内容
6日(火) 文楽公演 「曽根崎心中」
小公演 「人形一人遣いから三人遣いへ」
国立文楽劇場の7、8月公演は、恒例のとおり三部制で上演されるが、第三部サマーレイトショーの演目である「曽根崎心中」が「楽劇の祭典」への参加公演となる。
元禄16年(1703)4月に、曽根崎の露天神の森で醤油屋手代平野屋徳兵衛と新地の遊女天満屋お初が心中した事件を脚色した「曾根崎心中」は、近松の世話浄瑠璃の第一作としても記憶される作品。本年は、これの初演三百年にあたっており、その記念の公演である。
同劇場の小ホールで催される「人形一人遣いから三人遣いへ」は「楽劇の祭典」のための特別公演であり、近松の時代には基本であった人形の一人遣いの形を復原上演する。昨年の「楽劇の祭典」に際して行われた、小ホールを用いた実験的な試みであるが、本年度はさらに趣向をこらして、このテーマに取り組むことを考えている。
|